未知へのシュプール   

     - Biography of a skialpinist-

2011 Feb. 常念岳東面ダイレクトから常念沢滑降

安曇野のシンボル常念岳。その厳冬期の美しさに魅せられ、滑降ルートを開拓して早や6年の歳月が経つ。2005年の一ノ沢、翌年の常念沢http://skiheil.no.coocan.jp/route/2006kiroku/06jounen/jounen.html、2010年の前常念からの二ノ沢。常念沢を滑った時、山頂から東面をダイレクトに滑降するラインを見出し、滑降のチャンスをうかがっていた。

常念東面
美しい厳冬期常念岳東面




昨年は2度トライしたが果せず。今回、2月最後の週末のラストチャンスに懸ける
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ソロでワンデイの速攻を狙う。雪質の読みが当たっていれば山頂まで届くはずだ。須砂渡ゲート3時半発、林道から前常念東尾根(仮称)のアプローチ。下部は堅雪で快調に飛ばせるが標高1800m付近から軽いラッセルが始まる。2300mからはシートラーゲン。稜線は強風で雪煙が舞っていた。



jyonen1.jpg

強風の前常念岳をアイゼンで越えると、今回のターゲット、常念岳東面が姿を現す。常念沢までの高度差は200m足らずだが非常に美しいフェイスだ。ここを滑るだけでも価値があると思う。



jyonen2.jpg

常念沢源頭で雪を調べ、東面の滑降ラインを入念にインスペクションする。幸運なことに風は次第に収まってきた。



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山頂13時着。厳冬期のスキー登頂はこれで3回目。すでに出発から7時間半が経過していた。俯瞰する東面はパウダーがべっとりと付いていて素晴らしいスロープとなっている。雪質を最終チェック、ゴーサインを出す。
13時15分、槍穂の見送りを受け、念願の東面フェイスにダイレクトにドロップ。ターンすると少しスラフが出るが問題ない。中回りで連続ターンをきめる。



jonenn7.jpg

フェイスから真下に見えるノッチを経由してスキーヤーズレフトの大斜面へ。ここからいったん左の小リッジに向かって再度ショートターンで雪質をチェック。素晴らしい雪だ。そこからスキーヤーズレフトの大斜面に突入、大パラで一気に滑降しボトムまで。

東面ダイレクトは最大傾斜45度強、ドライなディープパウダーが溜まっており最高のコンデションだった。



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合流した常念沢は2006年と同様、雪がたっぷりと溜まった巨大なU字峡と化していた。こちらも良く滑るプチパウダーを堪能しながら、ほとんどノンストップで滑降する。



jonen2.jpg

常念沢下部でセルフポートレイト。二俣まで高度差1300mの大滑降。デブリは全く無かった。

先週は雪の読みが甘く奥穂敗退の憂き目にあったが、今日は念願の常念岳東面に会心のシュプールを刻めました。
成功してよかった~。厳冬期常念岳山頂からのコンプリートスキーディセントは初か。一生の記念になりました!



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夕暮れ間近、林道から振り返る常念はピラミダルで気品のある優雅な白い山容が印象的だった。長い間いろいろと楽しませてもらって有難う!

日本へのスキー伝来100周年記念の年に山頂から東面をダイレクトに滑れるとは本当に感無量です。この雄姿を見るたびに今日の滑降を思い出すことでしょう。滑降を支えてくれた皆さんに感謝!


常念2・16

2月16日の常念岳(松本平から撮影)

常念1・19

1月19日の常念岳(望遠)

ほんとうに美しい山です。この2枚の素晴らしい写真は松本の方からご好意で頂きました。どうも有難うございます!










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  1. 2011/02/26(土) 22:39:20|
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